当番世話人挨拶

第67回日本消化器画像診断研究会 当番世話人真口 宏介 (手稲渓仁会病院 消化器病センター)  第67回日本消化器画像診断研究会を当番世話人として2017年9月15日(金)、16日(土)の2日間、札幌プリンスホテル パミール館で開催させて頂きますことを大変光栄に存じます。本研究会は、消化器内科、消化器外科、放射線科、病理の医師が一同に会し、肝胆膵を中心とした画像診断と病理、そして適切な治療法について勉強する会であり、1983年に第1回が開催されてから今年で34年を迎える歴史のある会です。私が医師になったのが同じ1983年であり、本当にこの研究会で育てて頂いたと言っても過言ではありません。
 この34年の間に北海道で本会が開催されたのは、第13回(1990年 当番世話人 札幌厚生病院 村島先生)、第33回(2000年 手稲渓仁会病院 真口)、第45回(2006年 北海道大学 故 近藤先生)であり、今回で4回目、私としては2回目となります。思い出すのは、17年前の2000年に本会を担当させて頂いた時は、私も42歳と若く、まだスライドを自分達で投影する時代でした。討論に合わせて直ぐに適切なスライドを提示するべく、スライド係に複数人体制で数時間毎の交代で臨んでいました。これがPCで簡単に操作できるようになり、格段に運営は楽になったと感じています。しかしながら、運営費が高くなり、かつ企業からの援助を受けることも容易でない時代になっています。このため「出来るだけ費用を抑えて、かつ参加される先生方には広い会場で十分な討論を行って頂く」ことをconceptとして準備させて頂きました。
 今回の企画としては、口演は1例につき発表5分、討論10分、まとめ2分の計17分を設定しようと考えています。特に、ディスカッションを出来るだけスムーズに行いたく、前方に「病理医席」を設けますので、病理の先生方にはそちらにまとまってご着席頂き、質疑に参加頂きたいと思います。そして、ご司会の先生には1例ずつ「症例のまとめ」を最後に述べて頂きたく存じます。このため口演での演題数は30題ぐらいに設定しますので、演題採択は厳しくなることが予想されます。ただ、多くの演題応募を期待しますので、ポスターセッションを予定したく存じます。
 また、ランチョンセミナーでは、1日目は膵癌早期診断研究会で集められたStage0、Ⅰ膵癌例のまとめをご発表頂き、2日目には胆膵内視鏡の基本テクニックを予定しています。そして、1日目の夕方にイブニングセミナーとして「病理からみた膵病変-どこから発生し、どのように進展していくのか-」と題し、東京女子医大の古川先生と倉敷中央病院の能登原先生にお話し頂く企画とさせて頂きました。本研究会ならではの一流の病理の先生のお話しを聞ける良い機会と考えます。奮ってご参加頂きたくお願い申し上げます。
 9月の札幌は気候も良く、食事もおいしい時期です。研究会終了後の17日(日)と18日(月)は祭日ですので、ゴルフや観光でもお楽しみ頂けると存じます。
 たくさんの演題応募と先生方のご参加を期待しております。宜しくお願い致します。